200馬力(フルパワー)のエンジンを、151馬力までデチューンするために、一番巧妙に仕組んだ呪縛が排気系だ。
サイレンサーの中を通るパイプに、さらに細いパイプを入れてる。
![1244803121[1]](https://blog-imgs-47-origin.fc2.com/k/2/c/k2computing/20111102001936670.jpg)
US仕様(フルパワー)では、この内側のパイプは無い。
そして、エキパイとサイレンサーの間にある、チャンバーの出口も細く絞られ、内部にも小細工がしてある。

どちらも一度、開腹手術が必要。
サイレンサーは、チタン製なので溶接が容易でない。
これは、実績のある某所にお願いすることにする。
排気効率を上げるだけなら、余分な物を取っ払うだけで良いのだが、むやみに音量が大きくなるのもいただけない。
きちんと、レギュレーションの枠を越えないように、音量計測などを行った上での効率化を行う。
また、ノーマルサイレンサー内部に詰め込まれているグラスウールを、より耐久性の有る、スチールウールに変更することで、経年劣化による、消音性能の低下も防げるはずだ。
取り外した、チャンバー本体。
変な形・・・カブトムシ!? ニコちゃん大王(笑)

エンジン後部側の排気は、チャンバーの真上から降りて接続されている。
このジョイントのボルトが、奥まっていて通常の工具では届かない。
ボール型の六角と、ながーい、ジョイント(30cm)が必要。

エンジン後部側の排気口

リアショックを下から覗く図(なかなか見られないね)

出来上がりを、楽しみに待つこと2週間!
帰って来ました(たくましくなって)!

太くなってる~♪

内部の、余計な物も切除。
ワクワクしながら、取り付け開始。
エンジン後部側の排気口に合わせるのにコツがいる。
耐熱グリースを塗って。

慌てると、ガスケット(鉛製?)をつぶしてしまうのでジャッキを使いながら、慎重にあげていく。

サイレンサーを装着
再溶接したので、青色になってます。

取り付け完了 ・・・ ドキドキしながらエンジンスタート!
あ、あ~・・・!

白煙が~(-_-;)・・・ゲホゲホ・・・。
ガレージを締め切ってたので、死ぬかと思った(汗)

ECUの自動調整で燃調が落ち着き、2~3分ほどたったらクリーンな排気。
排気音は、ドコドコ感と、歯切れの良い感じになった。
呪縛を解いた、素のVMAX17は想像を超える!
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