FC2ブログ

記事一覧

若い人を使い捨てにしている経営者は・・・

就職や進学シーズンも大詰めとなりますが、長引く不況で中小企業の衰退が激しい世相を反映して、中小企業を避けて大企業への就職を希望する学生が増えているという。

少し前までは「大企業よりも、中小企業やベンチャー企業のほうがやりがいを感じる仕事ができる」と経営規模にこだわることなく会社を選ぶ学生が多かったし、メディアもこぞって中小企業やベンチャー企業の就職を薦めることをしていたと思う。

はたして・・・

中小企業やベンチャー企業を敬遠する今の状況は、経済の不安定さからなのであろうか。


確かに長引く不景気で、体力の小さい中小企業が倒れる確率は少なからずある、しかしながら創業から数十年、地域に根を張り地道に仕事を続けている中小企業は、大企業の基盤にも劣らない強い根を培っている。

実は・・・

若者が中小企業やベンチャー企業を敬遠する理由が、実は他にある。


あのバブル期に数多く創業したベンチャー企業に、やりがいを求めた若者たち。
実は「こういう若者を“いいカモ”にする経営者がいる」ことに気付き始めたからではないだろうか。

ベンチャー企業の若い経営者からよく聞く言葉は、「若い奴は甘い!―― 会社が悪い』『上司が悪い』と言っている奴はクビだ」―― 。
このように、社員を募っては、気に入らないとクビを切る。 いわゆる若者を使い捨てにしてきたベンチャー企業が非常に多いことに気がつき始めたのだ。
クビを切ると言っても、あからさまに解雇をしていたら各監督関係から睨まれるため、社員には、「会社から解雇されたとなると、あなたの経歴に傷が付くから自己都合ということで―― 」と巧みに納得させる。 さらに、パワハラや、時には許し難いセクハラまでして退職に追い込むことも少なくないという。 こんなことをしながら数多くの社員を使い捨てにしているが、実態が明るみに出ることが少ないのだ。

こういう経営者を批判するつもりはないことを断っておくが、こんな経営者も、若い頃には“甘ったれ”だった。 過去に会社を変わった理由のほとんどが「会社が自分を認めてくれない」というもの。部下が上司を批判することが「甘え」ならば、彼自身も会社員のころに「甘えていた」と言える。 つまり、上司を批判するいまの部下は、かつての自分なのである。
会社員のころ、このように意にそぐわないことがあると、たぶん「上司が悪い」と怒って退職したのだろう。 経営者である今は文句を言う社員を辞めさせている。要するに自己中心的な考えの他ならない。 自分の上司への批判は許される。 しかし、部下が自分を批判することは許さない。

ベンチャー企業の経営者は得てしてこういったタイプが多いと思う。 矛盾に満ちていながらそれを絶えず正当化する、ふてぶてしい“タマ”でないと、厳しい世の中で会社を存続させることは無理なのかもしれない。

しかし、このようなベンチャー企業の多くの経営者は、売上10億円まではいまのペースで行くのかもしれない。 しかし彼の傲慢な考え方では、そこで息詰まり精神的につぶれていく。 そして、名もなき中小企業のままで生涯をひっそりと終えていく。 これが日本に非常に多い、中小企業の一断面である。

経営者たちが息詰まるのは、社員数が大体30~60人ほどになったころだ。 ここまでは経営者や一部の役員、無心で働く社員らの力でたどり着く。 しかし、社員数が大体30人を超えたところで破たんする。 この規模になると、経営者や役員らの目が行き届かな状況になり、各々がバラバラの行動をとりはじめる。

創業当時から行ってきた、がむしゃらに進んでいくやり方がもう通用しない。

そうこうしているうちに有力な社員がデキル部下を引きつれて退職をしたり、大スポンサーがいなくなったりする。 社員の定着率はすこぶる悪い。 慢性的に人の出入りがあり、人材育成はできていない。 つまり、株式会社としての体制になっておらず、個人事業主の集まりでしかない。

例えば、1つのプロジェクトでいえば、経営者はその隅々まで把握しないと気がすまない。 一応、リーダーを設けるのだが、「あいつでは信用できない」として権限を与えないどころか、奪ってしまい、また自分が仕切る。 創業のころから1人で突っ走ってきたくせが抜けないのだ。

これが、社内のさまざまな部署で起きる。 さすがにこれでは管理職は育たない。 だから、管理職の離職率は大企業と比べると高い。それも無理はない。 経営者が管理職の仕事をしているのだから、しらけてしまうのだろう。そこに20~30代も不満を募らせて辞めていく。

もう一つは、自分の意にそぐわない社員を「若い奴は甘い!――」と切り捨ててきた為に、今、残っている社員は、自分を批判しない「Yesマン社員」ばかりで固まっている。 経営者の顔色を伺って動く社員ばかりなので、社員同士の団結もない、もはや組織を作ることができない。 皆の力を1つに結集させて、組織として闘う仕組みを作ることができないのだ。

こうして、内部分裂をしてしまった、ベンチャー企業を数多くみてきた。

例外なく言えるのは、こうしたベンチャー企業の売り上げは最初、異常に思えるほどの上昇を見せながら、ある時点で横ばいになる。そんな会社の内情は先に説明したものに近い可能性が高い。 すべての会社とは言わないが、こういう症状が見られるケースが多いことは事実である。

しかし、経営者は自らの非を認めない。そして「役員が悪い」「社員がダメだ」「メインバンクがよくない」と言い逃れをする。実はその心こそ、うまくいかない大きな要因なのである。 ところが労組もなく、反主流派の役員もいない中で彼に意見を言える人はいない。

若い社員を使い捨てにしてきた過去が、若者の中小企業への敬遠といった現状を生んでいるのだと思う。


Twitter_K2_カエル君s
関連記事

検索フォーム

Page Navigation